市が勧める合併処理浄化槽は設置していません。台所から流れた水は、土が溜まった開放溝に流れ込み、その中をゆっくり浸透しながら進んでいます。昔ながらの土壌浄化法、と言えなくもない。(ちなみに、ちゃんとした土壌浄化法は実際に優れた浄化法の一つです。)
そして敷地の下を通る大きな排水溝に至るようです。
裏山からの洪水を防いでくれているこの大きな排水溝。この中がずっと詰まっているようでして。大雨のときは家のすぐ脇から水がどんどんあふれます。
ちょうどそこに住居を構えている海(ウミ、雄犬)は小さな高台に自主非難。足元にあったエサ皿やオモチャは、やすやすと彼方へ流れていたのでした。
その詰まりを取り除こうと決心。一人スコップをもって掘ってみました。(80kgくらいありそうな岩がきれいに並べて被せられていました。一苦労)

ジャストで詰まっているところ掘り当てた!の図
一部岩盤が落ちてそれが山からの土砂や木枝をせき止めていたようです。軽トラックに軽く山盛りになるくらいの土を取り除きました。
そしてすっきりした排水溝の行く末を覗く。(冒険心で入りたくなりますが、僕が詰まったらどうしようもないので我慢。)

僕の流した排水はここから谷の川へと流れていく。
犬の散歩がてら川を下ってみました。
こうやっていると、僕は海に至るまで辿らなくてはならない気持ちになります。それは近日中に。
食べ物がスーパーで買えば、それ以前の段階は知らなくても生きていけてしまうこと同様。
また、蛇口以前の水道〜ダムにさかのぼるまでの上水と同様。
排水もシンクの排水口を過ぎた時点で、私たちたちは責任放棄できるのだな、ということを感じました。
普段から食器や洗濯の洗剤使用は極力控えています。でも、まだやれることがあるだろうなあと思いながら、今日も水を流しています。